皆様こんばんは。本日は月曜日ですが、最新のニュースを入手したので、ヘルスケアについての記事を2本シェアさせていただこうと思います。

以前お伝えした記事の続報として、マダガスカルの薬草飲料が、コロナウイルスの特効薬とはならないと分析されたという報告、また、国連アフリカ労働者のための、コロナウイルスの治療施設が新設について書かれた記事をご紹介します。

今週も面白記事は毎日更新予定です。今週もお楽しみください!


記事1:マダガスカルのコロナ特効薬、効き目なしと発表

Madagascar drug can’t cure COVID-19, says NIPRD

記事リンク:https://punchng.com/madagascar-drug-cant-cure-covid-19-says-niprd/

内容と背景:

本日は、以前お伝えしたマダガスカルのコロナ特効薬として話題になっていた薬草飲料についての続報をお届けします。

約一ヶ月ほど前、マダガスカルからコロナの特効薬として名が挙がっていた伝統的な薬草飲料についての記事をこちらにもご紹介しました。

このCovid-Organics(CVO)と呼ばれる有機ハーブ飲料は、正式な効能について公式に承認はされておらず、臨床試験を求められている段階でした。

昨日発表された記事によると、マダガスカルからナイジェリアに送られたものが、科学的分析にかけられた結果、この薬草飲料を使用したとしても、コロナウイルス感染症が治癒するわけではないということが、NIPRD(国立医薬品研究開発研究所)から正式に発表されたということです。

すでにマダガスカルからは、この薬草飲料を何カ国かのアフリカの国に輸出をしていて、効能が不確かであるものを使用することは控えるようにとWHOからも警告されていました。

しかし、マダガスカル当局では、この製品の分析の詳細について科学的な裏付けを示すことができなかったためか、当初から分析結果などについての情報を隠していたということが懸念されていました。そこで今回、輸入した国の一つでもあるナイジェリアのNational Institute of Pharmacuetical Research and Developmentという、国立薬学研究開発機関で科学的に分析したようです。その結果、科学的にコロナウイルスを治療する効果が見られなかったとの結果に至りました。咳の回数を減らす効果は見られたのですが、鎮咳、鎮静剤として使われることもある、ジヒドロコデインと同様の効果なだけで、コロナウイルスに対して特に効果があるわけではないようです。ナイジェリアの保健大臣も効果が見られなかったことを認めたことから、最終的なナイジェリアからの見解と言えるでしょう。

以前お伝えした記事で、マダガスカルの大統領がこのCVOの飲料ボトルを手に持って、国民や国外のアフリカの国々に対して、この飲料をPRしていた様子が印象に残っています。また、他の記事では、学生が授業開始前に一斉にこのドリンクを飲んでいる様子なども紹介されていました。

正式にこの製品が、特効薬としての役割を果たさないであろうとの評価を得たことで、今後のこの飲料の取り扱いがどうなるのか気になるところではありますが、あくまでもこの飲料は健康には良く、安全であるということが評価されています。マダガスカル国内では変わらず、庶民の健康を支える健康飲料として消費され続けて行くのではないかと感じました。

関連記事:

  1. Coronavirus: The misinformation circulating in Africa about Covid-19 Link


記事2:ナイロビ病院、国連アフリカ労働者のためのCovid-19センターを設立

Nairobi Hospital to Set Up Covid-19 Center for UN Africa Workers

記事リンク:https://www.bloomberg.com/news/articles/2020-07-19/nairobi-hospital-to-set-up-covid-19-center-for-un-africa-workers

内容と背景:

お次はケニアから最新のニュースをご紹介します。国連はアフリカのグローバル組織の労働者と家族を対象に、ナイロビでコロナ医療施設を設置し、ケニア最大の民間病院とのパートナーシップを締結しました。

施設の建設は本日、7月20日から始まり、6週間から8週間で開業できる見通しで、手術室、実験室、放射線医学および生理学サービス、および25の集中治療室と50のユニットを含む150のベッド容量を備えるということです。

国連のアフリカ本部はナイロビにあり、3,000人以上が働いています。エチオピアの首都であるアディスアベバにも他の事務所があり、3月の時点で70,000人を超える職員が平和維持活動に従事してい流ということです。

関連記事によると、国連のワーカーだけが対象となるのでなく、一般の人々にもこの医療施設が開かれる可能性があるということが示唆されていました。現場で活躍するワーカーや現地の人々の安全を保証するためにも、質の高い医療が届けられる施設となることを期待しています。

関連記事

  1. UN to build 160-bed facility for staff who may suffer from Covid-19 Link


*本記事、およびアフリカ進出に関するお問い合わせなどございましたら、こちらのフォームからお願いいたします。

また、日本ルワンダビジネスコミュニティでは本企画に協賛いただける企業、団体、個人を募集しております。詳しくはこちらをご覧ください。



アフリカランキング


海外進出ランキング


コメントを残す